Security & Programming Camp 2009

キャンプ卒業生の声

キャンプ卒業生の声

セキュリティキャンプ2004 卒業生
小谷 大祐 さん(京都大学 在学中)

1.キャンプに参加しようと思ったきっかけは何でしたか?

高1の夏に、「東京で開催されるコンピュータ系のイベントに参加したい!」と思っていたところ、とあるニュースサイトにセキュリティキャンプの参加者募集開始の記事が掲載されているのを見て、「これは応募するしかない!」と思ったことがきっかけです。キャンプに参加する1年前に、サーバがクラックされる現場を2回も見ているので、それも影響しているのかもしれません。

「なんだそれ!」って言いたくなるようなきっかけですが...(^^;

2.キャンプ参加後から現在に至るまで、主にどのようか活動をしてきましたか?

NPO法人ネットワークアシストたかおかでシステム運用を担当したり、富山インターネット協議会、富山地域IX研究会の方々と連携して、映像中継をはじめとするいくつかの実験を行ったり、これらの組織が持つインフラの上に新たな技術を導入してみたりしています。今は運用寄りですが、将来的には研究開発に携わりたいと思っています。

セキュリティ&プログラミングキャンプの前身であるセキュリティキャンプに2004年に参加し、その後3回チューターとしてお手伝いをさせていただきました。また、2005年から始まったとやまITサマーキャンプにもチューターや実行委員などという形で関わっています。

3.キャンプはあなたに何をもたらしましたか?

ICT、とくにセキュリティについて学ぶ基礎体力と、コミュニティ活動です。当時は「セキュリティって何だろう」と思っていましたが、キャンプを通じてセキュリティの考え方のようなものを学ぶことができました。また、ICTは年々進歩しますが、それを学ぶための基本的な技術や考え方を学ぶきっかけを与えてくれたと思っています。

また、キャンプを通して勉強会を知りました。今は、いくつかのセキュリティ系の勉強会によく参加しています。最新のセキュリティ事情について知る場、キャンプでは学べない技術を知る場、セキュリティの世界にいる人と交流する場として、勉強会は僕にとって大切なものになっています。

4.これからキャンプに参加したいと思っている若者達へ一言お願いします。

おそらく、「周りの人の技術レベルが低くて、なかなか話が合わない」と思っている学生は多いのではないかと思います。キャンプには、そのような学生が多く集まってきています。さらに、日本のトップレベルの技術者とも寝食を共にし、朝から晩まで徹底的に学んだり熱く議論したりできるなんて、とても魅力的ではないでしょうか。

キャンプはきっかけを作ってくれるに過ぎませんが、そのきっかけは人生に大きな影響を与えるはずです。いろいろと思い悩むことはあるでしょうが、あとから辞退することもできますし(笑)、まずは応募してみることをお勧めします。

セキュリティキャンプ2007 卒業生
畑上 英毅 さん(情報セキュリティ大学院大学 在学中)

1.キャンプに参加しようと思ったきっかけは何でしたか?

某雑誌でキャンプ2006の記事を見たのがきっかけ。「パケット工作」という文字を見たときに本能的に「何なんだ!?この楽しげなイベントは!」と思い、2007に参加することを決めました(笑)

2.キャンプ参加後から現在に至るまで、主にどのようか活動をしてきましたか?

参加後は、所属大学にてゼミナールや報告会などを定期的に開いて、他の研究室管理者や学生との知識の共有や管理区域の脆弱性検査(主にネットワーク)を行ってきました。 学部卒業後も学部生に対して、報告会やキャンプの案内等を行ってセキュリティ興味を持ってもらえるように活動を続けています。 現在は、情報セキュリティ大学院大学で人の心理や行動を研究対象として、ソーシャルエンジニアリングや内部からの情報漏洩といった技術対策だけでは、解決が難しい問題に取り組んでいます。

3.キャンプはあなたに何をもたらしましたか?

実際に見て、触って、実験が出来るという点で、5日間という期間で期待以上の経験をしたと思います。実習中に講師の方の考察を伺ったり、非常に勉強になりました。また、グループ課題では、グループ内で意見交換し、グループとしての考えを講師や参加者の前で発表をして、さまざまなアドバイスや意見を頂いたりという貴重な体験をすることもでき、とても充実した5日間でした。

4.これからキャンプに参加したいと思っている若者達へ一言お願いします。

キャンプの効用は意外にも長く、参加し終わってからが、最も重要だと考えます。キャンプで上げたモチベーションを維持しつつ、いかに自己研鑽を続けるか 自己研鑽を続けることでチュータになれたり、論文が書けたりします。(笑) もし、途中で悩むようなことがあれば、キャンプで知り合った仲間や講師の方々に連絡を取ってみてください。きっと相談に乗ってくれるはずです。(そのためにもオフラインでの名刺交換は重要です^^)

セキュリティキャンプ2005 卒業生
忠鉢 洋輔 さん(筑波大学大学院 在学中)

1.キャンプに参加しようと思ったきっかけは何でしたか?

参加した2005年は,自分は高専4年生(大学一年生相当です).プログラムもそれほど書けず,部室のネットワーク&サーバ管理をイイカゲンにやってるぐらいの学生でした.部室でたまたま雑誌(今は亡きWindows Developerマガジンでした)を読んでいて,キャンプの募集記事を見つけた記憶があります.当時は,将来就職するか進学するか決め兼ねていた時期で,情報セキュリティに関する技術は将来もし就職するときに役立ちそうだし,今,部室の管理にも必要だろう,ということで応募しました.実際にキャンプに参加してみて,バリバリプログラムを組んでいたり,レンタルサーバをやっているような人がたくさんいて,自分は本当に何も出来ないなぁ,ということを痛感した記憶があります.

2.キャンプ参加後から現在に至るまで、主にどのようか活動をしてきましたか?

自分はセキュリティキャンプ2005に参加しました.その後'06から今年まで毎年,チューターとしてキャンプのお手伝いをしています.また,講師の紹介で,仮想化やセキュリティ情報に関する記事を執筆したりしています.現在は,主に大学院で仮想化とセキュリティに関する研究を行っています.こちらが研究室のページです.

3.キャンプはあなたに何をもたらしましたか?

自分が得たのは情報セキュリティに関する基礎の基礎,そして「チャンス」です.ただ,「チャンス」をモノにするためには,はヤル気や能力を行動で示すことが必要でした.ここを手を抜かずにやったからこそ,もう5年も前に終わったイベント,そしてその講師,参加者と上手く繋がっている自分が居ると思います.

4.これからキャンプに参加したいと思っている若者達へ一言お願いします。

キャンプ自体もあなたの周りにたくさんある「チャンス」,その中の一つです.それをどう活かすかは,あなた自身の心持ち次第.他では得難い技術を得られ,一流の技術者と議論でき,また同好の士を見つけることが出来るかもしれない,そんなチャンスです.あなたはこのチャンス,どうしますか?

セキュリティキャンプ2004 卒業生
望月 岳 さん(三井物産セキュアディレクション株式会社)

1.キャンプ参加後から現在に至るまで、主にどのようか活動をしてきましたか?

セキュリティキャンプ参加後から、セキュリティ関連情報の収集や、OSSなどの脆弱性調査、そのほか関西や広島で行われているセキュリティ系の勉強会に参加するなどの活動をしていました。また、キャンプ講師を補助するチュータという形で、3年間にわたりキャンプを手伝わせていただきました。そして現在は、三井物産セキュアディレクションという会社でWebアプリケーションのセキュリティ監査業務に従事しています。

2.キャンプに参加しようと思ったきっかけは何でしたか?

元々中学生のころからコンピュータ関係に興味があり、キャンプ参加当時は工業高校に通い、情報系の科目を勉強していました。しかし、当時のカリキュラムはプログラミング等の授業が中心で、セキュリティというキーワードはあまり出てきませんでした。そんなときにセキュリティキャンプの募集を知り、「セキュリティって何」「何がどう危ないのか」という漠然とした疑問からキャンプに興味を持ち、応募するに至りました。

3.キャンプはあなたに何をもたらしましたか?

少し大袈裟かもしれませんが「人生の転機」だと思います。このキャンプに参加し、そこで学んだ事、講師や他の生徒と出会った事がきっかけで各地で開かれていた勉強会に参加したり、セキュリティの中でも特にWebアプリケーションのセキュリティに興味を持ち、現在はセキュリティ業界で働いています。おそらくキャンプに参加していなければ、今こうしてセキュリティ業界で働いている自分はいなかったと思います。

4.これからキャンプに参加したいと思っている若者達へ一言お願いします。

キャンプは、講師や生徒同士の出会い、学ぶきっかけを提供してくれる場です。現在はセキュリティに限らず各地で沢山の勉強会が開催されていますが、まだまだ学生は少なくなかなか参加しにくいかもしれません。

しかし、このキャンプでは同世代の同じ分野に興味を持つ学生が全国から集まり著名な講師陣から様々な講義を“タダ”で受けることができます。

誰しも自身のスキルが低いのではないか?と心配になるかもしれませんが、講師&チュータが全力でサポートしますのでその点はあまり心配せず、取りあえず応募してみることをお勧めします。その一歩によって人生が変わる程の充実した4泊5日を送れるかもしれません。

セキュリティキャンプ2005 卒業生
滝崎 芳枝 さん(サイバー大学)

1.キャンプに参加しようと思ったきっかけは何でしたか?

小学生の頃からコンピュータが身近にあったので、セキュリティについても漠然とですが興味を持っていました。学校の授業で詳しいことを扱っていたわけではないので、自分で書籍やインターネットを使って勉強するのが精一杯でした。参加当時はIDS(侵入検知システム)の研究をしていたのですが、身近に指導してくれる人もおらず参考文献も少なかったため行き詰まった状態でした。そんなとき、セキュリティキャンプの存在を思い出したのです。もともとセキュリティ甲子園の頃からこういった事業があることは知っていたのですが、タイミングが合わずに参加できていませんでした。セキュリティキャンプの講義内容を見てIDSを扱うことを知ったとき、絶対参加してやるっ!って決意したのを今でも良く覚えています。

2.キャンプ参加後から現在に至るまで、主にどのようか活動をしてきましたか?

実際に参加してみて”やっと同じことを話せる人たちを見つけた”と嬉しくなりました。学校では「IDS?なにそれ、美味しいの?」という扱いを受けていたわけですが、セキュリティキャンプでは温かく迎えてもらえました。

技術的なことはもちろんですが、同じテーマで話せる人たちが集まる場所を教えてもらったのもセキュリティキャンプでした。いわゆる「勉強会」の発見です。勉強会に参加して心を奪われたのが根津さんの発表していた無線LANの話でした。無線LANのセキュリティはIDS同様に学生にとってはとてもニッチなテーマですが、私はこれに没頭し、趣味で数年にわたって全国各地を旅しながら無線LANの運用状況の調査をするようになりました。そのデータを元に無線LANの危険性や正しい運用方法を雑誌への寄稿やコミュニティを通して発信しています。

3.キャンプはあなたに何をもたらしましたか?

セキュリティ&プログラミングキャンプで無線LANのセキュリティについて講義をするようになり、そこから教育にも興味を持つようになりました。現在はサイバー大学准教授でもあるセキュリティコース主査の園田さんのもとで主に学生の授業サポートをしています。この仕事もキャンプに参加して園田さんに出会わなければやることがなかったでしょう。

4.これからキャンプに参加したいと思っている若者達へ一言お願いします。

キャンプは参加することはもちろんですが、それよりも参加してその後どうするかってことが大事だと思っています。私はセキュリティ&プログラミングキャンプは何かを「教えてもらう場」というよりは、「きっかけをくれる場」だと考えています。没頭できるモノが欲しい人や新たな発見をしたい人はチャンスだと思います。

きっかけということで、私からは特に女の子へ向けてのメッセージを。

こういった行事に参加を躊躇っている女の子って意外といるのではないでしょうか。参加者は男の子がほとんどですが、みんな一つのテーマの元に集まっているので男だから女だからということは気にする必要はないですよ。そうはいっても、気になるのが乙女心。気になることがあれば事務局を通して相談してもらっても構いませんし、私は必ず会場にいますのでその辺は心配しなくて大丈夫かと思います。ガールズトークができるように勉強しておきますので、女の子にもぜひ応募して欲しいと思います。